昨今のノンリコースローン事情 (2010.2)、不動産投資の優良物件です。

昨今のノンリコースローン事情 (2010.2)

2010年2月9日 by Quality-F

先日、某メガバンクの不動産ファイナンス部の方と情報交換をした。最近大幅な減少が見受けられるノンリコースローンについて色々と話を伺った。

現在、ノンリコースローンはめっきり減少したものの、都内のレジやオフィスに限定で出している。LTV は鑑定評価額の30~40%程度、超優良物件で50%前後。昨今、鑑定評価が異常に保守的だから実勢から判断したら相当低くなる。利回りも200bp前後の水準。リファイナンスも応じているが、多くは90bpから200bpと急上昇している。それでもリファイナンスに応じてくれるのならばとのことで、大幅金利上昇したリファイを受けている状況との事である。

表向きはこのような話ではあるが、実際には企業の与信等によるところが大きい。イメージとしては、コーポレート(企業与信)ベースのノンリコースローンといったところである。しかしながら、そもそもノンリコースローンとは物件のポテンシャルに応じて、その物件の価値に限定してファイナンスするものであるのだが…まったくもって本末転倒である。法人向けの不動産マーケットが大きく回復するためにはノンリコースローン(証券化)は必須であると思われるのだが…。