住宅の購入時期について、不動産投資の優良物件です。

住宅の購入時期について

2009年5月14日 by Quality-F

2009年に入り、マスコミが分譲マンションの底値買いと騒いでいる。4月になってやや収まった感はあるが。

分譲マンションも販売が低迷しており、2009年3月末までは投売り状況であった。先日もマンション広告に 分譲マンションのチラシが目に飛び込んだ。しかも「売り出し価格より1,000万円の値引き」と大きな文字が踊っている。念願のマイホームを求めている需要者も、きっと、引いてしまうだろう。体力のないマンションデベロッパーはとりあえず現金確保に動き、再販業者への転売や大幅な価格値引きに動いている。

戸建住宅に関しても 東京郊外でパワービルダーと呼ばれた戸建販売業者がどんどんつぶれている。富士ハウスやアーバンエステートなど 戸建の発注をして、完成前に倒産してしまった人の話がテレビで何度も放送されていた。

このような状況や現在の不動産市況から考慮するに、マンション・戸建については、私的意見ではあるが、現在ではまだ、買い時ではないと判断している。

なぜなら単純に高いからである。

現在 売り出されている物件のほとんどは、2008年リーマンショク以前のもので、まだまだ売出しの値段は高い水準にある。分譲マンションは新価格や新々価格などといわれ 価格が上昇した。そのため、値引きがあったとしても依然 過去の推移からみて高い価格水準なのである。

そして、デベロッパーの破綻可能性が大きい事である。大手財閥系に関してはその心配はないものの、それ以外はどのデベロッパーも非常に厳しいと思って間違いない。戸建住宅については、住宅完成までに時間がかかり、その間に倒産するリスクが怖い。そしてマンションについては、竣工したマンションを購入すれば、建築の不確実性リスクはない。しかし、その後の管理について懸念される。なぜなら、 その管理はほぼ売主の関連会社が行うことが主で、親会社がつぶれたら管理会社もつぶれてしまう(だいたい、親会社がつぶれる前に管理会社を 他社へ会社譲渡してしまうケースが多い)。分譲マンションにおいては管理の善し悪しは最重要項目である。一般にマンションは管理を買えと言われる。

これからも戸建住宅も分譲マンションも新規供給が見込める。現在、地価は大幅に下落している。2008年夏の相場の半額といわれても正直違和感がない。今の時期に仕入れを行い、開発を行った案件は、非常に保守的な想定での計画であり、価格的にもかなりの割安感が見込める水準で設定してくるはずである(現在売却可能な販売価格水準から土地を仕入れていることから)。このようにバブル崩壊後に素地を取得し、現在、販売計画が進行中の物件がねらい目である。これらの物件が出てくるのは、早くて2009年後半からだろう。したがって、倒産リスクの無い新価格の良品を手に入れたい方は、この時期までもう少し待つことをお勧めする。