今、買っている不動産投資家 – その理由と主体2
2009年10月1日 by Quality-F
先日に引き続いて、本日は(2)大手不動産会社についてお話しよう。
三菱地所が2009年3月に朝日生命から大手町のビルを取得した。丸ノ内の大家さんである三菱地所は隣接する日本ビルと近隣に存する新日鐵を保有している事から、将来的には一体開発を見込んで取得に踏み込んだものと推察される。いずれにせよ、Sクラスの超一等地のビルである。
大手不動産会社の投資スタンスとしては、希少性が認められる最高レベルの不動産を超長期投資目的に所得している。このような物件については、利回りなんてあってない様なものである。まず、売りに出る事が極めて稀であり、セラーも何か差し迫った事情が無い限りは、手放す事はしない。また、売る場合においても、バイヤーの品位が問われる事から、日本でもトップクラスの不動産業者しか、交渉の土台にも乗れない。特に財閥系であったり、巨額の資金力及び調達力が必須。その上、企業間の繋がりも非常に大きい。中堅の不動産会社においても、バイヤーやセラーの品位等は、日本では重要視される傾向が強い。次回は鉄道会社についてお話したい。