パシフィックセンチュリープレイス丸の内を1400億円でセキュアードが取得 不動産投資マーケット(2) 2009.12、不動産投資の優良物件です。

パシフィックセンチュリープレイス丸の内を1400億円でセキュアードが取得 不動産投資マーケット(2) 2009.12

2009年12月25日 by Quality-F

このようなマーケット環境下で今回の1,400億円の取引を検証したい。売主のダヴィンチは不動産マーケットの不況下で資金繰りに喘いでいる。
今回の取引でエクイティ部分は間違いなく毀損し、上記金額でカバーされたのはシニア系のレンダーだけであろう。リファイナンスの時期を9月にむかえており、テールにより期間延長したとのことであるが、ここでテールを行ったとしても今後、リファイナンスを継続するか、若しくは売却するしかないのだろうが、2,000億円という巨額である為にリファイナンスの継続、若しくは高値での売却は、もちろんできないのは承知のはず。今の不動産市況の中では、不動産ファンド所有の物件はこのような物件が多いが、パシフィックの取引がすごいのは売却までこぎつけたこと及びその金額である。
通常のファンド所有の物件は、エクイティからレンダーまで複数の関係者がいることから、安値で売却することにかなりの抵抗がある。また、レンダー側も日々のキャッシュはあがることから、敢えて損切りせずともテールすることにより、先延ばしにしている現状がある。そのため、不動産売却までには至らない傾向が現在では多い。(続きを読む…)