収益
2009年8月11日 by Quality-F
不動産の収益といえば、賃料収入である。不動産を賃貸することによって得られる収入であるが、投資家の多くは現状の収支を重視する傾向がある。ただし、入居する賃料水準は当然に変動する。そのため、先日の3種類の賃料を考慮することが必要となってくる。つまり、現状の利回りも確かに重要ではあるが、テナントの属性や契約期間、入居年数、その業界の動向等を把握し、テナントが退去するのかどうかを分析しなければならない。賃料を支払うのは他ならぬ、入居しているテナントである。
かかるなか、オフィスビルで大口(メジャー)テナントの契約が切れることから、早めに売却してしまおうというのは頻繁に聞く話である。大口テナントの退去により、当該空室がいつの時期にいくらで埋まるのか、予測は概ね出来るものの、その現実性は誰にも保証できないのである。このようなリスクを把握するために、メジャーテナントの現状や動向には細心の注意が必要で、リスクプレミアムを計上する事も多々見受けられる。つまり、現行の収益のみに着目することは非常にリスクがある。