不動産投資の実例-築古アパートのリニューアル(3)
2009年12月23日 by Quality-F
まず、詰めるべきはリニューアル内容である。筆者の目論見としては、
①外装のフルリニューアル
バルコニーは袖壁部分が倒れてきており、今後の使用には耐えられない事から新設。視認性の高い道路側部分は見た目の印象が一新される事からサイディング等を貼り、従来の吹き付けタイルのイメージを払拭。その上、階段廊下に目隠しを設置してプライバシーの確保と品位の向上を図る。開口部はすべて最新のサッシュ・ドアに交換し、片廊下部分の開口部には面格子を設置して安全性をアピール。
②空室部分(4室)のフルリニューアル
スケルトンにして内装・設備を新規建築する。プランとしては2Kを使い勝手を最優先して1LDKに。
③外構の新設
独立性の高いアプローチを創造して、新規に駐輪場を設置。エントランス周りの植栽や1階部分に独立した専用庭を新規設置。南側にフェンスを設置して境界を明確に。
④屋外給排水の敷設換え
古い建物であり、排水等について勾配が適切にとれておらず、詰ったとの話を入居者から頻繁に聞いていた。また、水量が低位で、高使用時には利用に際して難が認められる。
⑤配管・配線の切り回し
もう使用されていない配線や配管が建物の周囲にまるで血管のように建物の外装を這っている。特に、NTTの電話配線がまるでサーカスのテントの内部のように道路側から垂れ下がっている。いくら、フルリニューアルしても、このような配管・配線等が整理されなければ品位の向上は図れない。
⑥防水等の更新