今 不動産投資をするべきか？
2009年8月11日 by Quality-F
現在の不動産市況は低迷期にある。2009年3月には底を打ったという投資家もいれば、2009年は当面この状態が続くと想定する投資家もおり、千差万別な状況である。バブル経済崩壊による不動産市況の崩壊から2007年をピークとした証券化バブルによる活況。さらに2008年秋以降の世界的不況による不動産マーケット崩壊と大きな変動があった。その中で不動産価格も下落と上昇を繰り返している。経済は常に循環するのである。
不動産市況が活況を呈していた時は、不動産ファンドがバルク案件など軒並み買い占めて、個人投資家が活躍できる舞台がほぼ皆無であった。一方、現在におい ては市場を牽引していた不動産ファンドは瀕死の状態、そして、マーケットには売り物件が滞留している。そのため、不動産を選択及び交渉できる余地が大幅に広がっているのである。その上、レンダーサイドは法人需要の低迷の中で個人客にシフトしている。融資の歪みも散見されるようになりつつある
このようなマーケットサイクやマーケット環境から考慮しても明らかであるが、不動産は今が間違いなく買い時（安い）であるとの結論に至る。つまり、不動産投資で失敗しない一番大切な要素は、高い時期には絶対に手をださい事である。
読者も当然に認知されている事と思われるが、4～5年前からサラリーマン大家さんとか言われる方々が脚光を浴びている。彼らの投資を見れば明らかである。90年代のバブル崩壊からの底値買いと、証券化バブルによる上昇トレンド、融資の歪み等を上手く利用して投資を行った結果である。一言で言えば、時期が良かったのである。投資履歴（投資物件の取得年数）を見てもらえば一目瞭然であろう。
ただ、一つ付加えなければいけないことがある。それは、彼らはリスクを取ったと言うことである。リターンの源泉は、ほかならぬ、リスクなのである。
